八重山漁協(上原亀一組合長)所属の天心丸(田中博幸船長)が30日午前、今季初の重さ413.8㌔、体長267㌢の本マグロ(クロマグロ)を水揚げした。同漁協によると、過去最大級とみられる。
田中船長は「メバチなどを狙った仕掛けで、糸も細かったが、無事に揚げることができて良かった」と笑顔をみせた。水揚げされた本マグロは31日に本土市場に出荷される予定。
港では今季初の本マグロの水揚げを聞きつけた漁師や近隣住民が詰めかけ、大物の水揚げに歓声が上がった。
本マグロ漁は5月上旬をピークに6月上旬まで続く。
同漁協によると、昨年の本マグロの漁獲数は89本と平年より少なく、平均重量も186㌔と平年を下回った。一方で約380㌔の大物も揚がり、本土市場では1㌔約1万円の高値が付いた。
天心丸は27日夕に出港し、30日午前5時ごろに石垣島の南約30マイルの漁場で釣り上げ、同日午前10時ごろに帰港した。
同船はマグロはえ縄漁船。メバチやキハダを対象に漁を行っていたが、回収した仕掛けに本マグロがかかっていた。
予想外の大物に、ワイヤが切れるなどのアクシデントがあったが、約5時間かけて船に引き揚げた。