【西表】西表野生生物保護センターは30日午前、交通事故に遭い保護されていたカンムリワシの成鳥1羽を西表島高那リサイクルセンター付近で放鳥した。
同個体は今年2月2日に西表島高那の県道で交通事故に遭い、飛べない状態で発見されたが、同センターで保護し、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で診察、治療した結果、野生復帰が可能と判断された。
放鳥された個体の左足には個体識別用の金属リング(青色・印字X)を装着。
西表島では今年に入り、今回放鳥した個体を含むカンムリワシ2羽が輪禍に遭い、2羽とも回復して放鳥している。
石垣島では今月22日にカンムリワシが交通事故で死んでいる。春先はカンムリワシの繁殖シーズンで、道路沿いに出現する頻度が増えることが予想されていることから、同センターでは車の運転時にはスピードの出しすぎに注意するよう呼び掛けている。
また、西表島でカンムリワシの傷病個体や死体を発見した場合は、同センター(0980−84−7130)に連絡するよう話している。