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地域主体の社会づくりを

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実践報告や講演などが行われた市自治公民館研究大会=12日午後、平得公民館

「人が輝き、地域がきらめく、公民館活動をめざして」をテーマにした石垣市自治公民館研究大会(市自治公民館連絡協議会主催)が12日午後、平得公民館であり、昨年8月から名蔵公民館で開かれてきた公民館学級について上地拳王館長が報告したほか、東京大学大学院教育学研究科の牧野篤教授が「〈社会〉をつくる学び~地方創生と公民館の新たな役割~」の演題で講話した。

 上地館長は同学級で行った名蔵地域の拝所めぐりや村の成り立ちの学習、敬老会への参加、地域の特産品を使用した料理作りなどの様子を写真を交えて紹介し、「修了者からは『雨の中のサトウキビ収穫体験が印象に残っている』『活動を通して皆の絆が一層深くなったと実感している』などの感想があった」と発表した。

 牧野教授は昔の多産多死から現代の少子高齢時代に移り変わる中で人々が孤立し、社会が解体する時代になっていることを指摘し、「新たな社会の時代を構想する必要がある。そのために住民が社会を創造することが求められている」と強調。

 同大学が手がけ、都会の若者に田舎への定住を勧める過疎・高齢中山間村の活性化事業にも触れ、「円(カネ)よりも縁(つながり)。縁が円を生む。地域住民の力を結集することが公民館の新たな役割だ」と述べた。

 その上で「行政は地域住民が自分たちで学び、解決していく仕組みをつくりながら、それを支えていく形に変わらないといけない」と、地域主体の社会づくりへの転換を求めた。

 冒頭、同協議会の川平永光会長は「会員相互の資質を高め、各公民館の個性豊かな活動の糧となるよう期待したい」とあいさつ。市教委の石垣朝子教育長は「地域の特性を生かした各公民館や字会独自の各世代の活動をしっかりサポートしていきたい」と祝辞を述べた。


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