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”記憶をつなぐ”決意新た 復興願い風船空へ

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復興への思いを託して風船を大空に放つ園児と参列者ら=11日午後、新栄公園

 「私たちは忘れない」—。2011年3月の東日本大震災から丸5年を迎えた11日、郡内各地でも多くの人たちが犠牲になった人たちに黙とうをささげ、被災地の1日も早い復興を願った。石垣市、世界平和の鐘の会沖縄県支部(大濵博文支部長)、石垣・岩手かけはし交流協会(浦崎肇会長)は新栄公園で東日本大震災犠牲者追悼・復興祈念式を行い、参列者は「忘れないことが大切だ」と記憶をつないでいく決意を新たにした。

 式は午後2時20分から新栄公園で行われ、参列者は石垣混声合唱団とともに「花は咲く」を合唱した。

 漢那政弘副市長は「被災者は5年間、闘い続けた結果、復興、復旧につながっているが、現在も復興が進まない地域、避難生活を強いられている人たちが多くいることを忘れてはならない」と中山義隆市長のあいさつを代読。大濵支部長、浦崎会長も「被災者の心の安らぎが一日も早く取り戻せるように」と願った。

 地震発生時刻の午後2時46分に合わせ全員で黙とうをささげた後、風船とハトを放し、復興への思いを託した。世界平和の鐘の祈念鐘打も行った。

 長女の乃渚(のな)さん(石垣小2年)と長男の楓万(ふうま)ちゃん(5)と訪れた今井志保さん(新川)は「話して聞かせないと子どもたちも忘れてしまう。みんなに声をかけ、震災を振り返ることが大切だと思う」と話した。

 乃渚さんは「震災に遭った人たちや津波に巻き込まれた人たちが安らかに眠れますように」と風船を飛ばしている間、両手を合わせ続けた。


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