屋良部岳南側の中腹から南南東に流れるフミダカーラ流域の炭酸塩堆積物(トゥファ)が4日、石垣市指定文化財(天然記念物=地質鉱物)に指定された。
同流域のトゥファは県内最大規模とされ、豆石や滝、テラス状などさまざまな形態が観察できる。島の地史を考える上でも重要な場所とされ、今後の保存活用が求められている。
トゥファの生成には落ち葉などの腐植物質の供給量や石灰岩の分布、土壌中の二酸化炭素濃度、降水量、湧水量などさまざまな要因が影響し合うと考えられており、市教委では「広い範囲にわたる同流域の環境保全が必要だと思われる」としている。
指定書交付式は後日行う。