長野県諏訪郡に住む川口ひろしさん(48)=会社員=が6日夜、鳩間島で西表島の上空に輝く南十字星の撮影に成功した。
この日は午前0時過ぎから同島の鳩間中森の頂上でスタンバイ。西表島の山の稜線(りょうせん)から三つの南十字星が確認でき、四つ目が出る時間まで、ずっと祈りながらシャッターを切っていたという。
川口さんは南十字星ウオッチャー。4年前から八重山に通い続け、石垣島と新城島を除く島々で南十字星を撮影。ことしは2月6~20日まで八重山に滞在し竹富島で南十字星を撮ったが、鳩間島では天候に恵まれず撮影に失敗。いったん長野に戻った後、今月2日から再度、鳩間島で撮影に臨んでいた。
川口さんは「八重山の星空に精通した人でも鳩間島からは西表島の山に隠れて南十字星が見られないと言われている。念願だった1枚が撮影できてよかった」と笑顔で話した。