世界ボクシング協会(WBA)世界フライ級王者の井岡一翔(26)が、偉大なボクサーとして尊敬する具志堅用高さんのふるさと、石垣島で6日からキャンプを行っており、7日には新川の具志堅用高記念館を訪れた。13回の国内最多連続防衛記録に「具志堅さんのすごさを肌で感じた。チャンスにたたみかける具志堅さんのファイティングスピリッツを見習いたい」と刺激を受けた様子だ。
井岡が所属する井岡ボクシングジム(井岡一法会長)の石垣島キャンプは初めて。井岡さんらボクサー8人を含む総勢12人が9日まで滞在する。
井岡の父、一法会長は「息子は具志堅さんを尊敬しており、具志堅さんにもかわいがってもらっている。具志堅さんのふるさとでキャンプできることに感激している」と話した。
井岡はこの日午前、宿泊先の海浜で走り込みを行った後、午後から記念館へ。ビデオやトロフィーなど防衛記録を伝える品々を見た。
「具志堅さんは伝説のボクサーだと思う。13回の防衛記録を打ち立て、世界に君臨する魅力を伝えてくれた」と偉大さをあらためて実感。目標とする防衛回数を問われると、「12回」と敬意を払った。
記念館を管理する具志堅さんの姉、宮里圭子さん(62)は「現役の世界チャンピオンが来たのでびっくりした。まだ若いので用高の13回の記録を乗り越えてほしい」とエール。
井岡は5月ごろに3度目の防衛戦を控えており、「ボクシングの魅力、強くなった僕の姿を感じてもらいたい。大きな試合がいつ決まってもいいように、心身ともに準備していきたい」と話した。