7日で南ぬ島石垣空港の開港から3年が経過した▼3年間で新規航空会社の参入や既存大手航空会社の本土路線への中型機就航などで輸送力が飛躍的に向上。年間乗降客数は、旧空港時の162万人(2012年)から228万人(15年)へと40%増加。加えて新規航空会社の就航に伴い航空運賃の低減も図られるなど、大きな開港効果をもたらせている▼観光入域も昨年は、相次ぐ大型台風の影響などで前年を0.6%下回ったものの2年連続で110万人台を突破。今年1月も過去最高の6万8438人の入域があるなど、引き続き好調を維持している▼八重山ビジターズビューロー(YVB)は今年の観光入域目標を前年より5万人多い125万人と設定。海外からの観光客を積極的に誘致する考えだ。手狭だった国際線ターミナルは県が16年度に改築工事を予定。台湾や韓国に加え、欧米からの観光入域にも期待がふくらむ▼開港効果が持続する観光産業の裏で、観光従事者不足などの課題も浮上。観光地の整備や宿泊施設の確保など受け入れ態勢の整備も急務だ▼石垣市は観光基本計画の2020年までの観光入域目標を、既定値の100万人から150万人に上方修正する。その空の玄関口として石垣空港の果たすべき役割も一層、大きくなることに。(下野宏一)
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