冬場観光の新たな客層の掘り起こしに、八重山ビジターズビューロー(YVB、高嶺良晴理事長)が「釣り層」をターゲットにした誘客に乗り出した。YVBは、5~7日までインテックス大阪(大阪市)で開催された国内最大級の釣りイベント「フィッシングショーOSAKA2016」(大阪釣り具協同組合主催)に初出展、八重山の釣りの魅力をPRした。YVB担当者は「冬場の誘客に『コア層』を狙い、リピーターの獲得につなげたい」と期待している。
同イベントには国内の釣り具メーカーや関連企業など151社が出展。3日間で5万3000人余りが来場した。
夏と冬の入域観光客の平準化を模索するYVBは、冬場観光の中核を担う新規客層を取り込もうと同展に出展。八重山で釣れる魚やポイント、フィッシングイベントなどを紹介する「八重山諸島フィッシングパンフレット」を独自に2000部作成、配布した。
イベントブースには、ミス八重山の大底いろはさんや与那国町漁業協同組合、YVBの職員を派遣。7月に与那国島で開かれるカジキ釣り大会を中心にアピールした。
YVB担当者は「八重山の冬は本土と比べて暖かい。季節にあった釣り体験と地元観光を発信したい。冬場観光の底上げにつなげたい」と話している。