サービス付き高齢者向け住宅「八重の杜」(医療法人緑の会・大島常功理事長)の起工式が22日夕、旧石垣空港南東側の用地(真栄里530番地1)で行われた。式には大島理事長や工事関係者などが出席し、工事の安全を祈願した。同施設は看護師や介護福祉士など専門家が日中、施設内に常駐し、入居者の生活のケアをすることで、高齢者が安心して住むことができるのが特徴。市内で初めて国土交通省の補助事業を導入し整備する。
同事業は、高齢者の居住の安定を確保することを目的として、バリアフリー構造住宅など、介護・医療と連携し高齢者を支援するサービスを提供する事業。看護師や介護福祉士などのケアの専門家が日中に常駐し、安否確認や生活相談といったサービスを提供する。
常駐していない時間は、各居住部分に必要に応じて通報する装置を設置し、状況を把握する。
入居対象は60歳以上の高齢者または要介護、要支援認定者と、県などが認めた同居者。
建物は鉄筋コンクリート造の4階建て。延べ床面積3079・80平方㍍。部屋数32戸、デイサービス併設や多目的ホール、浴室、厨房(ちゅうぼう)などを完備。総事業費は5億1500万円で2014年9月に完成し、10月に入居開始予定。
安全祈願では、大島理事長ら工事関係者3人がクワ入れを行い、無事故を祈願した。
この後、直会で大島理事長は「団塊の世代など、介護を必要とする高齢者が増えてきているが、施設が足りない状況になってきている。入所者が住宅に復帰できるようサポートしていくためにも、太陽の里などの老健施設と連携することで、サービスをさらに向上させたい」とあいさつした。