今月8日に今期操業を開始した石垣島製糖(加納成浩社長)は28日午前、構内で初荷式を行い、24日までに搬入されたサトウキビから生産した粗糖1500㌧を千葉県の新東日本製糖に向け出荷した。初荷の粗糖は29日まで2日間かけて琉球海運㈱(山城博美社長)が運航する砂糖運搬船「栄球丸」に積み込まれる。同船は29日午後3時に石垣港を出港。2月4日に千葉県の新東日本製糖で荷揚げする予定。3月下旬までの今期操業期間内に7882㌧の粗糖を6回に分け、出荷する計画。
午前9時から行われた初荷式では同社の加納社長が「従業員が精いっぱい作った製品なので、丁寧に扱い、安全に運んでほしい」とあいさつ。8人の運転手を代表して波照間督伸氏が「農家が手塩にかけて作ったサトウキビからできた粗糖を安全に運ぶのがわれわれの使命」と安全宣言を行った。
この後、乾杯と運転手全員によるタッチ&コールで安全運転を確認した後、「初荷」ののぼりを掲げ、粗糖を満載した8台の大型トラックが石垣港に向け次々と出発。港に接岸し琉球海運㈱の貨物船「栄球丸」に粗糖を積み込んだ。
琉球海運の山城社長は「サトウキビは島の大事な基幹作物で、経済波及効果も大きい。沖縄の宝を千葉まで安全に届けたい」と述べた。
石糖は今期原料生産量として6万4876㌧、歩留まり12.1%で、7882㌧の粗糖生産を見込んでいる。
27日現在の製糖実績は原料搬入量が1万7882㌧(計画比27.6%)、甘しゃ糖度14.2度。天候に恵まれ、計画通りの搬入ペースとなっている。