【那覇】軟式野球の海外普及を目的に12月に台湾で開かれる第8回日台大学軟式野球国際親善大会の日本代表選手に石垣市白保出身で沖縄国際大学3年の多宇雄飛さん(21)が選出された。日本代表は全国の各大学軟式野球部から選抜され、県内からは多宇さんら3人が県勢で初めて選ばれた。
多宇さんは大学側の推薦を受け、全日本大学軟式野球連盟が実施した実技・面接で選ばれた。沖国大軟式野球部では内野手だが、代表チームでは強肩を買われ外野手に選ばれた。
高校時代は八重農野球部の主将。沖国大軟式野球部では、今月初旬に開催された西日本大学選手権で3位となったばかり。
多宇さんは「選考で良い感触はあったが、不安もあったので選ばれた時はうれしかった。打撃が評価され、監督ともコミュニケーションが取れていた」と述べ、大会に向けては「他の選手のレベルは高く緊張感はあるが、めったにできない経験。積極的にプレーし、塁に出ることを意識しながらチームバッティングに徹したい」と意欲をみせた。
沖国大軟式野球部の有銘恵吾監督は「技術もトップクラス。野球に対する姿勢だけでなく、学業に対しても意欲があり、学校から推薦を受けることができた。学校代表としての誇りを持ち、後輩たちにもそれを示せるよう頑張ってほしい」と背中を押した。
国際親善大会は、12月3日から10日まで行われ、台湾側の大学野球部や元プロ選手も交えた社会人チームと対戦。子どもたちを対象にした野球教室なども行う。