石垣市川平地区の新たな観光資源を地元主導で開発し、長期滞在型観光につなげようと4月に発足した「川平村の観光を考える会」(仲野英則会長)の会員9人は12日午前、川平集落に近いフスコウス山(標高約100㍍)と仲間森(標高約40~50㍍)で調査を行い、10月までに仲間森の一部を観光資源として活用することを目標に県や市と協議していくことになった。仲野会長は「新たな観光地の創出で川平に滞在する時間を延ばしたい。観光を地域経済にリンクさせたい」と話している。
仲間森は集落や底地方面などを360度で見渡すことが可能なことから、同会では景観地として観光客に高い評価を受けると予想。山道は竹などが生い茂っていることから、簡易的に整地してアクセスしやすくすることを確認した。
フスコウスでは、川平湾と集落の眺めが松林で遮られることや、登山道や展望場所の整備が難しいことが課題に挙がった。
同会によると、仲間森は川平貝塚として国指定の史跡に指定され、フスコウスは市有地となっていることから、観光資源として活用するのに必要な部分的整備や安全管理、案内板の設置などを含めて検討。県や市と協議しながら進める考え。
同会は今後、集落内に点在する井戸を調査し、川平の文化と自然が調和した散策コースの開発も検討。名所を紹介するマップづくりにも着手する考え。川平湾に停泊するグラスボートとEV船専用の船着き場、観光案内所の整備も目指す。
仲野会長は「観光客を集落内に波及させる(呼び込む)ことで地元農産物の販売にもつながる。地域に還元できる観光商品を生み出したい」と語った。