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14年ぶり旗頭奉納復活へ 実行委立ち上げ準備

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太陽とデイゴ、オオゴマダラでデザインされている山川御嶽の旗頭=13日夕、川平の波照間英立さん宅

 川平の山川御嶽で25日に行われる豊年祭では、14年ぶりに旗頭の奉納が復活する見通しだ。2001年以降、持ち手となる若者が3人に減るなどして途絶え、祈願だけになっていたが、5年前にUターンした後上里友晴(ともなり)さん(27)ら20―30代の8人が「旗頭がない豊年祭は寂しい」と復活を決意、OBらの協力を得て旗頭実行委員会(野底昭男委員長)を立ち上げ、準備を進めている。

 実行委は、石垣字会(池城孝会長)から旗竿(さお)を譲り受け、後上里さんらが12、13の2日間、同字会の旗頭部会(富浜公雄総責任者)や青年会(國吉長朗会長)のメンバーとともに、竿を細竹やシュロ縄などで強化するマメ巻きという作業を石垣公民館で行った。15日に練習を開始する。

 当初、後上里さんは竿を購入しようとしたが、「青年たちの熱い思いに打たれた」(旗頭部会の元総責任者石垣英邦さん)と無償で提供され、マメ巻きの技術指導まで受けることに。

 後上里さんは「一からやっていたら大変だろうと、いっしょにマメ巻きもさせてもらった」と感謝し、「私も旗頭を持った経験がないので、15日から毎日練習しなければならない」と気を引き締める。

 野底委員長(50)は「若者が復活させようとしていることはうれしい。これをもとに寄付金を募って来年は旗頭を新調したい」と意気込み、旗頭を保管している波照間英立さん(62)は「若者たちに持ってもらいたい」と楽しみにしている。


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