2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災者を支援することを目的に2011年7月に発足した東日本大震災・福島原発事故被災者、避難者支援ネットワーク石垣島「ちむぐくる」(浦内克雄会長)の解散総会が12日午後、双葉公民館で行われ、約4年にわたる活動に幕を下ろした。
同ネットは避難者の一時保養の住宅確保や生活支援、被災地の高校生招待事業などを実施。住宅確保では11年7月から14年9月までの3年2カ月間で、87家族200人を受け入れた。
震災から4年が経過し、石垣島への避難者のほとんどが帰省や島への移住を選択し、新たな保養の申し込みも減ってきたことから、同ネットでは「ある程度の役目を果たせた」として解散を決めた。
浦内会長は「多くの支えがあってこそ活動ができた。とても感謝している。震災があったことや被災地の皆さんのことを忘れず、何かあった場合は再び活動できるようにしたい」と述べた。
剰余金60万7100円は、岩手県宮古市の被災者支援を続けている八重盛48の会(前大舛良彦会長)に10万円、宮城県や岩手県で被災地の放課後学校「コラボ・スクール」などに取り組んでいる認定特定非営利活動法人カタリバ(今村久美代表理事)に10万円、食品・飲料中のセシウムを測定している特定非営利活動法人石垣市民ラボ(江川三津恵理事長)に40万7100円を寄付した。