台風9号の接近で南ぬ島石垣空港と与那国空港は10日、終日運航ができず、発着予定の全70便が欠航、計4300人余りに影響が出た。11日は、航空各社とも通常運航を予定しているが、全日本空輸(ANA)の石垣発那覇行の初便が機材繰りで遅れる見込み。
石垣空港では観光客らがキャンセル待ちや後日振り替えなどの手続きを行っていた。
このうち中島誠(45)、佳子さん(45)夫妻=東京都=は、4回目の石垣島旅行で台風に足止め。10日の帰路を12日まで延ばした。「台風が来ることは分かっていたが、すり抜けられるかなと思っていた。目的のダイビングもマンタは見られなかったが、1回は潜れたからいいかな。台風の経験も貴重」と話した。
東京から家族3人で3度目の旅行に来ていた佐藤寛子さん(32)は「ホテルをチェックアウトするときは、動くと聞いていたのに…。子どもが飽きてしまっている。前回はギリギリ台風をかわせたが、今回は捕まった。竹富島でのシュノーケリングを楽しみにしていたが、離島航路が欠航したので残念。満足度は半々くらい」と語った。
この日、日本トランスオーシャン航空(JTA)は22便、琉球エアーコミューター(RAC)14便、ANAはコードシェア便を含め28便、ピーチ・アビエーションは2便の全便が欠航した。