大型で非常に強い台風9号は10日、石垣島地方を風速25㍍以上の暴風域に巻き込みながら北上し、大陸方面向け遠ざかった。台風接近で10日午前11時20分に市内伊原間で西北西の風35.7㍍の最大瞬間風速を観測した。石垣市と竹富町によると、農作物を含め大きな被害は報告されていない。最大7人が石垣市健康福祉センターに自主避難した。離島航路、空の便(70便)とも全便欠航。空の便で4200人余に影響が出た。11日は空の便は通常運航を予定。離島航路は一部で影響が残る見込み。路線バスは昼前に一部、運行を再開した。
台風接近で、石垣島地方は10日午前6時ごろから午後1時ごろまで暴風域にあった。暴風警報は同日午後7時22分に解除された。与那国島地方は暴風域に入らず、警報の発令もなかった。
石垣市と竹富町の公立幼小中学校と県立高校、特別支援学校は休校。与那国町内の小中学校は通常授業を行った。
総雨量は、9日午前0時の降り始めから10日午後7時までに西表大原の96・5㍉を最高に各地で40㍉以上のまとまった雨が降った。
台風9号は10日午後6時現在、石垣島の北約290㌔にあり、1時間に20㌔の速さで北西に進み、石垣島地方から遠ざかっている。