11年ぶり2度目の快挙
【東京】身近な水環境から水資源や防災、環境などの分野で社会貢献度が高い活動を表彰する第17回日本水大賞(同委員会主催)の表彰式・受賞発表会が7日、江東区の日本科学未来館で行われ、八重山農林高校環境工学部の「高校生による美ら島プロジェクト~赤土流出を防ぎ、自然環境への取り組み~」が農林水産大臣賞を受賞した。県内高校の受賞は2004年の宮古農林高校以来11年ぶり2校目。授賞式には、同賞名誉総裁の秋篠宮文仁親王殿下、同妃殿下も臨席されたほか、関係大臣らが出席して各賞を授与した。
同プロジェクトは1年6カ月にわたる宮良湾や名蔵湾などでの赤土流出による海域汚染の実態調査や、赤土の流出を防ぐほ場づくりの検討など。「地域の長年の課題である赤土流出に高校生が積極的な関心を持ち続けてさまざま方面から取り組んでいる活動」などが評価された。また、多くの機関との連携で実施する普及啓発活動なども高く評価され、同賞のほかにも賞を獲得した。
授賞式後、與那城礼さん(アグリフード科3年)は「秋篠宮殿下を見たのも初めてで、多くの大臣が集まっているような場で発表できてとてもうれしい」と喜んだ。
知花萌香さん(ライフスキル科3年)も「紀子さまがとてもきれいだった」、宮城はづきさん(アグリフード科3年)は「授賞式に出るまではどれくらいの規模か分からなかったが、あらためてすごいことだと実感した。各賞を受賞した方々の発表も聞くことができとても勉強になった」とそれぞれ感想を語った。