【西表】竹富町が建て替えた上原公民館の新しい集会施設「ういばるデンサ会館」の落成式典・祝賀会が5日午後、同館で開かれた。同公民館によると、上原集落の公民館施設は1954年に最初の施設を整備して以来、5代目。町は町内各地域の公民館施設老朽化に伴う建て替えを年次的に進めており、本年度は中野、来年度は小浜の整備を計画している。
旧公民館施設は72年に琉球政府高等弁務官資金と町の補助を受けて整備。老朽化が著しく、新施設の整備を前に14年8~9月に解体・撤去した。
新しい施設は鉄骨コンクリート造り平屋建て。延べ床面積323平方㍍で調理室や会議室、事務室、倉庫なども整備されている。総事業費約1億3400万円。
落成式ではテープカットの後、同公民館新築期成会の山元悠会長が「町と協議を重ね、老若男女が日常的に活用できる構造・規模になった」、同公民館の崎枝啓翹館長も「新しい施設をよりどころに地域の歴史文化の保存継承の場として利活用されることに期待している」とあいさつした。
祝賀会は子どもたちの獅子舞で座開き。婦人会の舞踊「デンサ音頭」や青年会の余興などもあった。
旧公民館の解体を行った事業所や内部施設の整備に関連して高額な寄付をした12業者には感謝状を贈った。
▽高額寄付=西表島交通㈱、うえはら館、共立生コン㈱、スーパー八重、西建、㈱由布島▽高額物品=㈲安栄観光、西表港運㈱、㈱沖設計、㈱屋建設、㈲日栄電設興業▽旧公民館解体奉仕業者=㈲丸生重機