新県立八重山病院の建築に向け、新病院建設予定地の77%にあたる約3万平方㍍の国有地を県に払い下げるための売買契約調印式が25日午前、県八重山合同庁舎会議室であり、依光たみ枝院長と玉寄忠沖縄総合事務局八重山財務出張所長が契約書を交わした。県病院事業局は10月にも新病院建築工事を着工、2017年10月の完成、18年4月の開院を目指す。
同契約により、新病院の計画敷地面積3万9840平方㍍のうち、3万893平方㍍を県が6億7300万円で購入、残る8947平方㍍は県有地で県庁内部の手続きで確保する。
調印式で依光院長は「2013年度から、新病院整備に向けて取り組んできた。調印式が新病院建築の第一歩となることを職員、関係者一同うれしく思っている。地域に愛される病院を目指してまい進していきたい」とあいさつ。
玉寄所長も「旧空港跡地は市街地に隣接する大規模な土地で今後の跡地利用の関心の強い土地。公用・公共用優先の原則のもと、地域の要望に沿う形で貢献できることをうれしく思う」と述べた。
新病院は建築面積約1万平方㍍、鉄筋コンクリート造り地上5階建てで、延べ床面積約2万3200平方㍍、病床数302床で歯科口腔(こうくう)外科を含む23診療科を予定している。