各地域で説明会
県内36市町村の119番通報を受け付ける「県消防指令センター」の運用開始に伴い、竹富町内の急患発生時や災害時の救急要請方式が、11月5日から従来のワンクッションコール(88|1515)が「119番通報」に変更される。これによりセンター通信員による応急処置の手助けや、通報者の位置特定などで救命率の向上などが期待される。変更内容は29日から各地域住民に説明される。町消防分団の大浜知司分団長(町総務課長)は「スムーズな切り替えができるよう周知を徹底していきたい」と話した。
竹富町には消防署がないため助けが必要な際は「119番通報」ではなく町役場に電話をかけ、担当者が診療所や消防団に連絡するしくみ。
役場が休みの土、日曜日や夜間はワンクッションコールとして石垣市の警備会社が委託を受け対応している。同コールは16年3月までは119番と平行して運用していく。
同センターへの切り替えは9日午後、石垣港離島ターミナル会議室で開かれた2015年度竹富町消防分団長会議で説明された。
会議では、県消防通信指令施設運営協議会事務局の喜屋武新也氏が指令センターについて説明、▽センター通信員による応急処置の手助け▽役場、消防団、診療所などに一括して連絡▽高機能システムにより通報者の位置の特定や災害情報の共有|などで救命率の向上、効率的な運用が図れるという。
同事務局では、今月29日の波照間をスタートに住民説明会を開き、新システムの内容を説明する。
竹富町では各分団にセンターといつでも連絡できる最新のスマートフォンを配布する予定。
同センターへの切り替えは10月から県内各地で順次行われる。