来年度も継続実施へ
竹富町は黒島と小浜島で行った本年度のインドクジャク卵駆除事業の実績を発表し、駆除数は前年に比べて217個増の333個に上った。同町では昨年度からインドクジャクの基礎調査を実施。生息域や産卵場所の特定を行い、本格的な駆除事業は本年度が初めて。町自然環境課の新盛勝一課長は「来年度も駆除事業を継続し、世界自然遺産登録を目指す西表島へのインドクジャク侵入防止と国立公園内の自然環境保護を目指す」と話した。
同事業は町の単年度事業として行われ、事業費は250万円。駆除は㈱南西環境研究所(田中順一代表取締役)が受託。今年4月9日から卵の場所を嗅ぎ分ける探査犬3頭を導入して実施。
駆除作業は黒島で22日間実施し、卵144個とヒナ9羽。小浜島では24日間行い、卵189個、ヒナ4羽を駆除した。
㈱南西環境研究所の担当者は「昨年行った基礎調査が駆除数のアップにつながった。来年度は今回の駆除データを合わせて取り組みたい」と説明。
町自然環境課の與那城博主任は「駆除は5年から10年スパンで行わないと効果はない。他の島への侵入を水際で防ぎたい」と話した。