沖縄の学生は泡盛を飲まないという調査結果が出て業界を心配させているが、全般に今の日本の20～30代の若者は酒離れだけでなくクルマ離れ、本離れ、テレビ離れ、外食離れ、海外旅行離れ、ブランド品離れ、家電製品離れ、揚げ句は恋愛や結婚離れまであるという▼一体全体今の若者は何を楽しみに生きているのかと思うがその最大の要因は何といっても長引く経済低迷と非正規雇用などによる「低賃金・低収入」だろう。確かに収入が少なければ欲しくても手が出ないし、結婚もためらいが出るかもしれない▼団塊世代のわれわれの時代は、まず経営者が精いっぱい経営努力。従業員は勤務年数が増すごとに収入が増えて冷蔵庫を買い、車を買い、家を建てることができた“働きが報われる”時代だった▼しかし今の若者の多くは、ブラック企業に代表されるように、経営者の質の劣化で雇用は低賃金の非正規が大半で不安定▼しかもモノやカネがあふれたバブル景気を知らず、逆に「就職氷河期」を経験しているだけに、将来の漠然とした不安に備えてブランド品も車も要らないと何も欲しがらず、節約型・抑制型が今の若者像なのだろう▼その点八重山はどうか。当人はもちろん経営者や役所、政治家の努力でわが八重山は若者が夢を持てる島にしたい。（上地義男）
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