自発性引き出す工夫を
石垣市教育委員会は14日午後、大浜信泉記念館2階多目的ホールで「特別支援学級担任・特別支援教育支援員研修会」を開き、京都市内の特別支援学校や支援学級への助言などをしているキミヤーズ塾の村上公也塾長が講演、発達障がいのある子どもたちの教育について「ほめることが大事。子どもの自発性・自主性・自立性を引き出す工夫をしてほしい」とアドバイスした。
研修会で村上さんは「覚えるより考える。教え込むより引き出す」と題し、これまで実践してきた授業などをスライドや映像を使って紹介した。
それぞれの障がい特性に応じた対応は重要だが、そのままでは聴覚敏感の子どもは音を遮断するイヤーマフを手放せず、自閉症の子どもは人との関わりを避けて過ごすことになるため、障がい特性を超えた支援が求められているという。
村上さんはイヤーマフに少しずつ穴を開けたり、仕切りの隔たりを少しずつなくしていくなどの工夫を実施しており、「子どもたちの将来のためにも、どうやったら支援を外すことができるか考えることが大切」と述べた。
同日夜は、市健康福祉センターで保護者を対象にした講演会も開かれた。