【与那国】外来生物法で要注意外来生物とされているアメリカハマグルマがすさまじい勢いで町内の畑や牧場、海岸、道路沿いなどで繁茂し、生態系や農作物への影響が懸念されている。町教育委員会は携帯フォトシステムクラウドサービス(富士通クラウドシステム)を活用して「与那国島アメリカハマグルマ侵略地マップ」を作成、駆除に役立てることになり、町民や観光客に協力を呼びかけている。
島内で見つけたアメリカハマグルマを携帯電話やスマートフォンで撮影し、位置や撮影時刻の情報とともに送信すると、同サービスのホームページ上の地図に表示されるというもの。町教委では8日夕、町内でマップ作りについて説明会を行い、富士通の担当者が手順を説明した。
町内では久部良バリでもアメリカハマグルマの繁茂がみられたが、継続的に駆除活動を行ってきたところ、最近では絶滅危惧種のシママンネングサやヤエヤマスズコウジュなどが芽吹き、関係者を喜ばせている。
町教委の村松稔主事は「早いうちに根を絶たないと旺盛な繁殖力には勝てない。比川が最もひどい。他の地域への拡大が心配だ」と話し、情報の提供を呼びかけている。(田頭政英通信員