▽…1972年の復帰以降に生まれた人たちの数が八重山の人口の半分を占めるようになった。43歳の「復帰っ子」がほぼ人口の平均年齢になっているのだから、それもうなずける。戦争体験者に加え、復帰体験者も今後、減っていく。歳月の流れは避けようもないが、沖縄の歴史上、「沖縄戦」と「復帰」は決して風化させてはならない。
▽…母校に10万円を寄付した石垣中学校10期卒古希を祝う実行委員会(東山忠会長)。11月9日の同窓会で古希を祝うことにしているという。郷土芸能部が全国大会に出場するとの知らせに、同窓会の余剰金を寄付するのではなく、有志が資金を出し合って前倒しでの贈呈となった。当時は二中はなく、石中だけで9クラス400人余の同窓生がいたという。実行委の高木健さんは「郷土芸能部の派遣費造成の呼び水になれば」と期待。
▽…特別支援学級に関する研修会が開かれた。大人が「何でこんなことも分からないの」と子どもを責める言動について、講師の村上公也さんは「自分が子どものころにできなかったことや分からないことがあったことを忘れている」と話し、当時のことを思い出して理解することでいい関係が築けるとアドバイス。相手を理解しようとする心を忘れないようにしたいもの。