2月23日告示、3月2日投開票の石垣市長選に立候補を予定している現職中山義隆氏(46)、前職大浜長照氏(66)の後援会はそれぞれ8日、12日に事務所開きを行い、本格的な前哨戦に突入する。中山陣営は旧ゲオの店舗を確保、大浜陣営は昨年から徳村菓子店北側に事務所を構えている。事務所開きはいずれも午後6時から。
両予定候補は年末に出馬を表明し、年明けから始動。有権者が多く集まる場所に出向き、名刺を配布したり、あいさつを交わすなどして浸透を図っている。
中山氏は2012年12月から2期目に意欲を示してきたが、自民党石垣市支部の議員から「何の相談もない」と反発を買い、調整に時間を要した。昨年12月28日、与党市議との連携を密にするとの内容を盛り込んだ選挙協定を締結して推薦を得、一枚岩を実現した。中山氏は公明党にも推薦を依頼する。
大浜氏は、革新系の笑顔かがやく市民の会から強い要請を受けて出馬を決意。後援会は保守系の人物を共同代表の1人に据えるなど、幅広い支持の獲得を目指す。国頭村立東部へき地診療所長の大浜氏は2月に休暇をとることで国頭村側と了承を得ているが、この間は土日などに帰省して準備を進めることになる。
両氏が立場を逆にして戦った前回、中山氏は1万6421票を獲得して当選、大浜氏は1万1407票だった。
中山氏は前回の得票数の歩留まりを高めることができるか、大浜氏が保守層への切り崩しができるか、がポイントとなりそうだ。