「和牛のオリンピック」と言われる5年に1度の第11回全国和牛能力共進会(全国和牛登録協会主催、全共)に八重山から20年ぶりに出品しようと、生産農家や関係機関で構成する同共進会八重山地区推進委員会(委員長・佐久盛繁石垣島和牛改良組合長、委員12人)が1日、発足した。八重山家畜セリ市場内の家畜改良組合研修センターで開いた初会合では、直系3代の雌牛3頭で和牛改良の成果を競う難関の第6区(高等登録群)にも挑戦することを確認した。
第6区は、最高位の高等登録牛の母牛と、母牛が出産した娘牛、娘牛が生んだ孫娘牛の3頭を1セットとして出品するもの。県家畜改良協会が「一番難しい部門だが、出品できれば大きなインパクトがある」(赤嶺雅敏事務局長)と提案、了承された。
八重山地区推進委はほかに第5区(繁殖雌牛4頭1群)、第2区(若雌生後14―17カ月未満1頭)、第3区(同17―20カ月未満1頭)、第8区(生後24カ月未満の若雄後代検定牛3頭1群)、第9区(生後24カ月未満去勢肥育牛2頭1群)の出品を目指す。
全共に出品するには、県内の和牛改良9組合から選抜されなければならない。八重山地区推進委は県代表として全共に出品し、肉用牛の生産振興につなげたい考え。
全共に向けて八重山地区で組織として取り組むのは初めてで、佐久盛委員長は「みんなで頑張っていこう」と呼びかけた。今後、審査会の開催、出品牛の選定などの作業を進めていく。
全共は2017年9月7―11日、宮城県で開催される。