石垣市の市民防災訓練が26日午前10時から市内全域で行われ、自主防災組織36団体のうち23団体、自治公民館2団体が参加する見込み。市は昨年度新設した双葉地区自主防災会(前木秀靖会長)を訓練のモデル地区に設定し、当日は市消防の職員を派遣して訓練の指導にあたる。
訓練は市民防災週間(24~30日)にちなむもので、今年で4回目。石垣島南方沖で地震が発生したとの想定で行う。自主防災組織は、貸与を受けている担架やリヤカーを使って避難誘導や搬送、救護なども訓練することにしている。
西部地区で道路が寸断されて住民が孤立したとの想定で搬送訓練も行い、川平地区住民を陸自ヘリで川平小中学校から市中央運動公園に運ぶ。竹富町との広域合同訓練としては鳩間島から同公園までの搬送も行う。
モデル地区の双葉は新川6町内から冨崎までの県営・市営団地を除く700世帯合わせて4000人以上が対象。津波災害時は県立石垣青少年の家と石垣中学校が避難場所。
訓練は地震発生から13分で津波が到達すると想定。当日は到達時間までに避難場所に向かった後、新川公園で防災資機材を使った消火訓練や炊き出し訓練を実施する。
双葉地区自主防災会の役員らは25日夕、地域を巡回して訓練への参加を呼びかけた。前木会長は「自主防災会が設立して初めての訓練。住民がどれだけ参加してくれるか不安もあるが、訓練をきっかけに地域の連携が深まることを期待している」と話した。