新年のあいさつを交わす初春の交歓会(主催・実行委員会)が4日夕、市内ホテルで開かれ、実行委員長の中山義隆市長は年頭あいさつで「今年は1914年に八重山村から分村して100年、旧大浜町と合併して50年になる記念すべき年。新しい石垣市・八重山を創造しなければならない」と決意を新たにした。
会場のホテル日航八重山には各界各層から多くの市民が訪れ、今年にかける思いを語り合った。
市観光交流協会の宮平康弘会長は「新空港の開港で観光客の潜在需要を掘り起こすことができた。八重山の魅力をさらに知ってもらえるよう情報発信に力を入れ、100万人を目指したい」と意欲、市商工会の我喜屋隆会長は「石垣ブランドの物産をどう買ってもらうか。農業と製造業がドッキングする第6次産業化を推進したい」と強調した。
JAおきなわ八重山地区本部の山田惠昌本部長は「ファーマーズマーケットの生産体制を強化してファーマーズマーケットをさらに伸ばしたい。供給が不足している石垣牛についても肥育部会とともに課題を解決したい」、八重山漁協の上原亀一組合長は「石垣市の大型定置網事業や陸上養殖事業に期待したい。水産基盤の整備につながる。漁協としては消費拡大に取り組みたい」と話した。
一方、県建設業協会八重山支部の黒島克史支部長は「若い従業員の絶対数が足りず、今年は人材育成に努めたい。そうでないと、地元企業だけで事業を消化できなくなる」と気を引き締めた。
交歓会では伊良皆高信議長、高嶺善伸県議、砂川利勝県議もあいさつ。いしがき少年少女合唱団の市歌斉唱、各団体の代表による鏡開き、八重山高校カラーガード部の演技などで舞台を盛り上げ、お楽しみ抽選会に一喜一憂した。