Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

「責任と誇りを持ち、歩め」 石垣市成人式

$
0
0

振り袖や琉装など華やかな衣装に身を包み、写真に収まる新成人たち=4日午後、市民会館ピロティ

 成人を迎えた若者を祝福し、今後の人生の門出を激励しようと石垣市主催の成人式が4日午後1時から、石垣市民会館大ホールで開かれた。今年の郡内の新成人は石垣市約800人、竹富町44人、与那国町21人。石垣市ではこの日、515人が参加。会場は羽織はかまやスーツ、色鮮やかな振り袖や琉装などに身を包んだ若者たちで華やいだ。新成人たちは友人との再会を喜び合い、旧交を温めながら今後の人生に夢を膨らませた。父母や後輩、恩師らも多数訪れ、新成人の門出を祝った。

 式典では、中山義隆市長が「さまざまな経験と困難を乗り越えて得た英知は大きな力となり、恵みをもたらすと確信している。人生に責任と誇りを持ち、歩んでいってほしい」と激励。石垣市議会の伊良皆高信議長が祝辞を述べた。

 新成人を代表し、埼玉県の大学で英語を学んでいるという松村誌織さんが「目の前にあることだけがすべてではないと意識できるようになった。私たちの中の愛郷心を今度は島を支えていく担い手として、どう貢献できるかを一緒に考えていこう」と呼びかけた。

 海上保安官を目指し、本島の専門学校で勉学に励んでいる大仲貴良さんが「島を出て自然の美しさをあらためて実感した。これまで受け継がれてきた島の宝を今後は私たち若者が守りながら、島の発展に関わることで恩返ししていきたい」と決意を語った。

 式典後のアトラクションは新成人の金城昴希さん、保里昂宏さん、眞榮田義也さんが司会を務め、郡内3高校郷土芸能部OBらによる「鷲ぬ鳥節」で幕開け。石垣市青年団協議会の宮良美香会長のスピーチや長田信慶さんのピアノ演奏、「成人CREW」のダンス、「オリーブ」によるミニライブなどが次々に繰り広げられた。マリンバ演奏も行われ、新成人の内原早紀子さんが華麗なマレットさばきをみせ、喝采を浴びた。

 新成人の新本世史流(せしる)さん=石垣市登野城=は「実感はまだなく、将来の夢も決まっていないが、現在働いている飲食店で早く頼られる存在になりたい」と抱負。岐阜県各務原市で自動車関係の仕事をしている小川美海(よしみ)さん=同宮良出身=は「そろそろ落ち着かないとなと思う。将来は子だくさんの家庭を築きたい」と決意を語った。

 オープニングでは、思い出のスライドショーや、いしがき少年少女合唱団の合唱が披露された。与那国町は2日、竹富町は各離島で2、3日に成人式が催された。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 16824

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>