八重山漁協(上原亀一組合長)で4日、初セリが行われ、昨年12月31日から休業していたセリ市場に活気が戻った。今年は例年になく水揚げが多く、荷さばき場には2㌧余の鮮魚がずらり、1㌔当たり2700—2800円の高値も付き漁獲、セリ値とも幸先の良いスタートを切った。
初セリは午前9時から予定されていたが、漁獲量が多かったため約1時間遅れで始まった。これに先立ち、漁協職員と仲買人らが冨崎観音堂に向かい、航海安全と豊漁、商売繁盛を祈願した。
セリ人の威勢のよいかけ声とともに近海魚913㌔、マグロ類1181㌔が次々と競り落とされていった。
昨年12月30日に出漁していたマグロはえ縄漁の具志堅用治さん(56)は「今年は幸先が良い。今年一年、豊漁であってほしい。昨年は日台漁業取り決めの問題などがあったが、これに負けないで頑張りたい」と決意を新たにしていた。
漁協の与那嶺幸広市場販売課長は「正月前から天候が持ち直している。マグロ船は4隻が寄港し、活気が出ている。良い年にしたい」と話した。