八重山農林高校アグリフード科3年生21人が14日午後、約5㌃の校内農場で小麦の収穫実習を行った。生徒たちは昨年12月8日に苗を定植し、腰の高さまで育った小麦を鎌で刈り取り、わらで束ねたあと、天日干しの作業まで行った。
小麦の収穫実習は初めて。6次産業化に向けた取り組みの一環として行われた。収穫した小麦は脱穀・製粉した上で、パンやお菓子の材料に活用し、製品は八重農市での販売を予定している。
郷土芸能部に所属している友利剛太君は「種まきから収穫まで一連の作業が踊りの中にもある。今回の実習を踊りにも生かしていきたい」と笑顔で話した。嘉良麗奈さんは「久しぶりの農作業で楽しかった。収穫した麦がどんな工程を経て、パンになるか楽しみ」と期待を込めた。
指導した同校の福仲用治実習助手によると「昔は年末にキビを倒した後に、麦や豆を植え、それでみそなどをつくった」と懐かしそうに話した。