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ヤマネコ記念碑建立へ

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1965年5月に大原中学校の生徒らがイリオモテヤマネコを発見した状況を説明する当時中学生の山盛力さん(右)と関係者ら。右から3番目が戸川久美さん=14日午後、南風見田の浜

 【西表】イリオモテヤマネコ発見50年を機に、タイプ標本となった個体の発見場所への記念碑建立に向け、ヤマネコの発見者・戸川幸夫氏の次女で認定特定非営利活動法人トラ・ゾウ保護基金の理事長を務める戸川久美さん(62)=東京都=や山盛力さん(63)=豊原=などヤマネコを捕獲した当時の大原中学校生徒や行政関係者など十数人が14日午後、南風見田の浜の発見場所を視察した。関係者らは記念碑建立に前向きな考え方で一致し、今後、実行委員会の設立などを協議していく。

 ヤマネコは1965年5月5日、春の遠足で同浜を訪れていた同校生徒らが付近の沢で弱った個体を発見、捕獲したものが学会で発表する際に使われるタイプ標本となった。

 発見場所に目印もなく関係者しか場所を把握していないことから、当時の大原中生徒らを中心に記念碑建立を求める声が上がっていた。

 現地を案内した山盛さんは「ヤマネコはそこの岩陰に潜んでいて、水をくみに来なかったら見つけることはなかったと思う。弱っていたので捕まえることができたが、50年前に捕まえたネコがこんな大ごとになるとは思いもしなかった」と当時の状況を説明。

 戸川さんは当時捕獲したヤマネコの様子などを山盛さんに尋ねながら、「ヤマネコの発見に地元の中学生が関わっていたことがすごいと思う。観光客が来てもヤマネコを見るのは難しく、西表野生生物保護センター以外に訪ねる場所がないのも残念だ」と述べ、記念碑建立に前向きな考え。林野庁職員も同行して建立する際の手続きなどを説明。町自然環境課の新盛勝一課長は「記念碑建立の主体や事務局などは持ち帰って検討させてほしい」と述べた。


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