「春の交通安全県民運動」が6日、県内一斉にスタートした。スローガンは「ひとりでも まもるよやくそく みぎひだり」。市交通安全推進協議会と八重山地区交通安全協会、八重山署は同日午後、同署で開始式を行い、小学校への入学を控えたのびのび保育園の卒園児が「大人のみなさんお酒を飲んだら運転しないでください」とかわいらしい声で元気よく訴えた。
入学・入園シーズンに併せて、通学通園に不慣れな子どもたちを交通事故から守るとともに、飲酒運転の根絶や高齢者の事故防止を図ることを運動の柱として15日まで展開する。
市推進協の石垣朝子教育長は「交通ルールの順守とマナーアップを呼びかけ、飲酒運転根絶を積極的に推進する。事故の悲惨さを再認識し、交通安全運動を盛り上げてほしい」と中山義隆市長のメッセージを読み上げた。
前田達史署長は管内の交通情勢を踏まえ「1件でも事故を減らすため息の長い交通事故対策が必要。飲酒運転の検挙者も多く、危険性の認識が浸透していない。通学時間帯や飲酒運転の取り締まりを徹底する」と述べた。
のびのび保育園の卒園児のメッセージを聞いた石垣教育長は「意識を切らさないよう、くどいくらい順守を訴える。良識ある教師、学校、管理者となるため、事故と真摯(しんし)に向き合わないといけない」と語った。