2014年度の八重山諸島への海岸漂着物漂着量推計値は1482㌧、7752立方㍍に及び、沖縄本島や本島周辺離島、宮古諸島の県内4カ所で最も多い漂着量となっていることが分かった。24日午後、県八重山合同庁舎会議室で開かれた第2回県海岸漂着物対策推進地域協議会(八重山諸島)で、海岸漂着物モニタリング調査結果として報告された。
同調査は県海岸漂着物対策事業の一環。10年度から14年度にかけて郡内9海岸を含む県内23海岸で目視による漂着量調査や回収・分類・測定を行い、推計している。
また、同事業による漂着物の回収は同協議会が選定した郡内19カ所の重点対策区域で実施。10~13年度で延べ1万3147人が回収作業に参加し、回収量は6806立方㍍、965㌧となっている。
この日の協議会では新年度以降、国の予算が確保されていないため、国の補正予算成立後の10月以降にモニタリング調査や漂着物の回収事業などを実施していくスケジュールが示された。
同事業で漂着物の処理費を捻出しているため、ボランティアが回収した漂着物の対応について石垣市環境課の富浜公雄係長は「収集運搬は市職員が担っていくことになるが、量が多すぎて対応に苦慮している。国の補正予算が10月だと市は12月補正になるため、県と調整して漂着物の処理を行っていきたい」と述べた。