障がい者が島らっきょうや島とうがらしなどの加工品の製造、販売を行う「石垣島グリーンマーケット」(神農輝子所長)が24日午前、石垣市宮良にオープンした。就労継続支援事業所A型事業所の農業生産法人㈱石垣島グリーンパーク(津嘉山航代表取締役)が運営する。神農所長は「栽培から収穫、加工まで行い収益を上げることで、利用者の給与にも反映でき、生活も豊かになる」と述べた。
利用者の山田靖さん(50)は「障がい者が健常者と同様の仕事ができるのは素晴らしい。島特有の野菜や食べ物に付加価値を付け、ネットを含めて販路を拡大したい。観光客をはじめ、石垣島にこんな店があることを印象づけたい」と意気込んだ。
同社には25~62歳の障がい者19人のほか、サポートスタッフ6人が在籍している。同社は島らっきょう、島とうがらし、島野菜などを無農薬で栽培し、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場に出荷していたが、昨年秋に話が持ち上がり、加工品を製造、販売するショップを設立した。
セレモニーで津嘉山代表取締役は「日頃、働いて育てた農作物を加工品として観光客や地域の人に届けることができるのは、みなさんの成果だ。これで給与に還元できれば」と期待した。
販売する商品は、島とうがらしを使ったコーレーグース、オリーブオイル、黒酢、島らっきょうのぬか漬け、塩漬け、黒酢漬けなど。
店舗は市内大浜の赤下橋から国道390号線につながる宮良基幹農道沿いにある「㈱ゆにばいしがき」の裏手。ショップは土木業や大工を経験したサポートスタッフを中心に手づくりで仕上げた。