不法投棄撲滅強化月間(3月9日~4月10日)の一環として石垣市と県の職員、NPO花と緑の石垣島(波平長吉理事長)の会員ら約40人が22日、新川川周辺でボランティア清掃を行った。新川川は、県の委託を受けた同NPOの作業で管理用通路の除草が行き届くようになる一方、これまで雑草に覆われていた不法投棄の実態も表面化。この日の清掃では、軽トラック3台分のごみが集まった。
引っ越しシーズンには家具や電化製品などの不法投棄が多く発生するため、市などが昨年から強化月間を設定して取り組みを開始。月間中の清掃活動は今回が初めて。
参加者は延長2550㍍の区間で清掃。缶類やペットボトル、弁当容器のほか和式便器、掃除機、自転車、バッテリー、テレビ、鉄製ワイヤ、タイヤなどを拾い集めた。
昨年の夏休みに祖母の真謝悦子さん(62)と清掃したという土井勇雅君(登野城小3年)は「新川川はごみがいっぱい。今日はカセットテープやライターを拾った。僕はごみを捨てません」と話した。
清掃場所では斜面が急なため、川底には入れず、川底の草むらに埋まっていた冷蔵庫は回収できなかった。波平理事長は「川底の清掃は危険。行政にやってもらいたい」と要望した。
市環境課の慶田盛伸課長は「ありえない実態にびっくりしている。不法投棄をしない、させない、見逃さないの取り組みを徹底していきたい」と話した。