慌ただしさを増す年度末の労働災害を防ごうと、建設業労働災害防止協会沖縄県支部八重山分会(黒嶋克史会長)は20日午前、建設現場安全パトロールを実施、市内5カ所の工事現場を回り、安全対策を点検した。同分会が定めた3月の「建設業年度末労働災害防止強調月間」の一環。
八重山建設会館で行われた出発式で、同分会の米盛博明副分会長は「年度末で工期に間に合わせるため、安全対策や新規就業者の安全教育などがおろそかになる現場が予想される。しっかりチェックし、労働災害の防止に努めてもらいたい」とあいさつした。
パトロールには市内の建設業関係者5人が参加。新栄町で行われている水産加工施設建築工事現場やサザンゲートブリッジの塗装の塗り替え工事現場で安全対策などをチェックした。
パトロール終了後、安全指導員の玻座真敦さんは「5カ所の現場のうち3カ所は工期が延びたため、慌ただしさは感じられなかったが、引き続き緊張感を持って工事に当たってほしい」と話した。
八重山労働基準監督署によると、管内における昨年1年間の労働災害は47件(うち死亡3件)。今年は新川川の架橋工事現場で重傷事故が発生している。