スタークルーズ社のスーパースター・アクエリアス号(5万1039㌧、乗員700人)が16日午前、石垣港に今年初寄港、台湾―石垣間の運航を開始した。今年は運航開始が前年より1カ月早く、期間も3カ月延長され、12月までに計87回の寄港を予定している。石垣市観光文化課によると、寄港回数増は中国大陸への運航が取りやめになったため。石垣港には昨年、4-10月の間に計57回寄港、乗客は過去最多の8万3259人に上っており、今年はこれを上回りそうだ。
ア号はこの日午前10時40分ごろ、台湾人観光客ら1399人を乗せ、那覇から石垣港に到着。上陸した観光客はバス11台に分乗して川平湾などの観光地を巡るツアーに向かったほか、フリーの乗客は案内デスクで経路を確認してタクシーなどで市内に繰り出した。
10回以上の来島経験があるという50代の陳紫雪さんは「今回は新空港を見てみたい。これまでにも島内の観光地を回った。川平湾が印象的だが、以前より景観が崩れているような気がする」と話した。
石垣市は同日正午から歓迎セレモニーを行い、ミス八重山星の砂の遠藤南さんがペダー・ニルソン船長らに花束を贈呈した。
漢那政弘副市長は「今年は期間を延長し、寄港回数を増やしてくれたことに感謝する。昨年、過去最高の観光入域客を記録したが、海路は貴船が多くを占めている」と歓迎。
ニルソン船長は「乗客は石垣島の観光を楽しみにしている。寄港回数が増え、来島の機会が増えたことをうれしく思う」と述べた。