石垣市出身で重要無形文化財保持者(人間国宝)の玉那覇有公さん(78)=読谷村=と、次男で日本工芸会正会員の有勝さん(46)の紅型作品を集めた「親子の絆展」(主催・染織工芸サロンとものや)が14日、南の美ら花ホテルミヤヒラ「芭蕉亭」で始まった。
親子での展示会は初めて。親子そろって会場に姿をみせ、有公さんは「作品展はめったに開催できないので、こういう機会に紅型染めを見てもらいたい」と話し、有勝さんは「父の生まれ島で催しができることを光栄に思う」と喜んだ。
会場には着物、帯、反物など約50作品が紹介され、中でも有公さんの「山いちごの花」とタイトルの付いた紅型両面染めの着物が目を引いている。
とものやの加藤伴子代表は「両面染めは1枚しかないというので玉那覇さんの協力で展示してもらった。めったに見られない作品なので、ぜひ多くの方に見てもらいたい」と話した。
同展は16日まで。午前10時〜午後6時まで開催されている。無料。