「もういいかい 火を消すまでは まあだだよ」をスローガンに2015年春季火災予防運動が1日から全国一斉に始まった。石垣市消防本部では2日午後、同本部で運動出発式を行い、大工嘉広消防長が「市民に火の取り扱いについて注意するよう呼びかけよう」と訓示した。
管内での14年の火災発生件数は23件で、損害額は6350万円と過去10年間で最高額となった。内訳は建物火災10件、車両火災1件、ごみ焼きなどその他が12件。
今年も1月末時点で無断火入れやごみ焼きを原因とする林野火災などが2件発生している。
同運動の石垣市の重点目標は▽住宅用火災報知機の設置と放火火災防止の推進▽防火対象物や危険物施設への立ち入り検査と違反是正▽幼児への防火指導など。
大工消防長は「昨年の火災は人の不注意によるものが多かった。ついうっかりをなくすように指導しよう」と呼びかけた。
県消防協会八重山地区支部の田場由盛支部長は「消防の使命の重さを認識し、防火思想の普及に努めたい」とあいさつした。
出発式後、職員と女性防火クラブのメンバーが2人1組となって、市内の住宅防火診断を実施した。
期間中は、3日午後2時からユーグレナモールで行う幼年消防クラブの防火パレードをはじめ、福祉施設での総合訓練、防火査察、広報パトロールなどが予定されている。