年の瀬も押し詰まり、今年の最後の日曜日となった29日、石垣市内の大型店やスーパー、公設市場は、正月で使う鏡もちやしめ縄、生け花のほか、正月料理に欠かせぬ豚肉やかまぼこ、鮮魚類などを買い求める客でごった返した。買い物客はきょうとあすがピーク。
一年で経済活動が最も活発になる時期とあって、市内の目抜き通りは車が数珠つなぎなるなど、交通量も増えている。
このうち、タウンプラザかねひで石垣店(新垣直哉店長)では、駐車場で車が列をつくるほど大勢の買い物客が引きもきらず、店員らが対応に追われた。
新垣店長によると、鏡もちやしめ縄、切り花、お歳暮のほか、生鮮食料品では三枚肉や中身汁の具、エビやタコ、大根、ミカンが売れ筋だという。スタッフも総出で、高校生など短期アルバイトも雇って対応している。
娘の長山清乃さん(45)と買い物に来た伊禮常子さん(75)=石垣市登野城=は「お正月には本島や本土から孫やひ孫など総勢20人余が集まる。楽しいお正月を過ごしたい」と笑顔。長山さんは「あしたもあさっても食材を買いに来ないと間に合わない。気が抜けず、毎日睡眠不足だけど楽しいです」と話した。