八重山福祉保健所管内で、水ぼうそう(水痘)の患者が注意報レベル(4.00人)に達していることから、保健所では予防接種や既にかかっている人はなるべく人混みに出ないよう注意を呼びかけている。
県内では例年12月から患者数が増加し始め、2月から4月にかけてピークとなる。
郡内では51週(12月16~22日)に8人(定点4.00)の患者が報告されている。
水ぼうそうは、ウイルスによって引き起こされる感染症で、発疹の出始めは腹や尻、首筋、髪の生え際で発生し、全身に広がっていく。
症状は赤い発疹から水ぶくれ、かさぶたの順に現れ、約1週間で回復する。
しかし、免疫の低下した人や1歳未満児、アトピー性皮膚炎のある者は肺炎、肝炎、脳炎、皮膚の細菌感染症などを合併し、重症化しやすい。
また、妊娠中の女性が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性がある。また、出産間近では新生児が重症水痘症になり、命にかかわってくる。
保健所では、水ぼうそうの予防には予防接種が有効として、接種を呼びかけている。対象は生後12カ月以上で、水ぼうそうにかかったことのない人。