石垣市が2013年度に実施した10事業について審査した石垣市行政評価外部評価委員会(金城綾子委員長、委員7人)は29日午後、評価報告書をまとめ中山義隆市長に手渡した。
外部評価は市が実施する事業の透明性と客観性を確保するため第三者が行うもの。
金城委員長は費用対効果の観点から、「ものづくり・マーケティング総合支援事業(沖振交)」について一部関連事業の廃止、「熱帯果樹栽培研究事業」について事業効果面で「抜本的な見直し」が必要と評価されたことを説明。「限りある財源を市民のために有効活用し、事業改善に努めてほしい」と求めた。
中山市長は「市民から預かった税金。費用対効果など外部の目で厳しくチェックしてもらった。報告書を読み込み、活用したい」と述べた。
「ものづくり—」は、▽通販サイト「石垣島サティスファクションギャランティード(sg)」での特産品のPRと販売▽起業支援型地域雇用創造事業を活用した「ITSUYO」ブランドの販路拡大▽沖縄工芸ふれあい広場への参加|を行っている。
このうち、「石垣島sg」はサイト運営費が年間200万円に対し、4—12月の売り上げが20万円と費用対効果が低いとして「廃止」評価となった。
「熱帯果樹—」は▽パパイア優良2系統の選抜▽熱帯果樹加工2品目(ドライ)の試作を行ったが、「効果が見えにくい」「最終的な目標が分からない」と事業効果の検討が求められた。
外部評価委で審議された各事業の結果は次の通り。
【評価=事業拡大】
▽八重山感謝のつどい▽パインアップルブランド確立推進事業
【評価=現状維持】
▽市民協働のまちづくり事業▽郷土学習事業▽八重山農業共済運営補助金
【評価=改善、効率化】
▽緊急通報システム事業▽行政連絡員事務委託(地区プロパーより名称変更)▽漁場環境保全対策助成事業
【評価=抜本的見直し】
▽ものづくり・マーケティング総合支援事業(沖振交)▽熱帯果樹栽培研究事業