石垣市水道部(与那国明弘部長)は23日夕、水道水を500㍉㍑のペットボトルに詰めた「石垣島の水道水」の完成を市役所内で発表した。県内での取り組みは名護市に続いて2例目。
これは市主催のイベントで市民や観光客に配布し、蛇口からでもおいしい水が飲めることをPRする石垣市エコアイランド事業として2万本を製造。最初に25日の石垣島マラソン会場で参加者に配布する。
市の水道水は、於茂登山麓の宮良川系、白水川系の表流水・真栄里ダム放流水・大浜地下水等のブレンド。500㍉㍑当たりカルシウムが32.3㍉㌘と多く、ナトリウムが21.4㍉㌘。硬度は94㍉㌘の中程度の軟水。市水道部では、約50項目の水質衛生検査を市浄水場で実施。ペットボトルのラベルデザインは石垣島Creative Flagのクリエイターが行った。
会見で中山義隆市長は「石垣の水道水がおいしいというのを各種イベントを通して国内外に発信したい」と意気込んだ。
市水道部の与那国部長は「一括交付金での事業だが、来年も継続してつくりたい。蛇口から水が飲める文化を取り戻したい」と話した。
同事業は、市の委託を受け㈱石垣島の塩が製造。事業費は180万円、うち一括交付金が144万円、残りは市の単独予算。