【沖縄】第35回県老人の意見発表大会(主催・県老人クラブ連合会)が22日午後、沖縄市農民研修センターで開かれ、八重山地区代表の東宇里永清さん(73)=平得老人クラブ副会長=が最優秀賞を受賞した。東宇里さんは「高齢者福祉の向上を目指して〜全ての高齢者が輝き続けるために〜」の演題で発表。高齢者の居場所として「ゆんたくサロン」活用の重要性を抑揚のある声と身ぶり手ぶりで訴え、八重山から6年ぶりの最優秀賞に輝いた。
大会は、高齢者が地域社会で生活し活動する中で、感じたことの発表を通して、生きがいと活力に満ちた福祉社会の発展を目指すのが目的。八重山を含む県内6地区の代表が熱弁を振るった。
東宇里さんは、原稿に目を落とすことなく、聴衆を一点に見つめて堂々と発表。石垣市内の病院で、近況報告する高齢者の会話から学んだとして「ゆんたくの場があることで引きこもりなく、人生は健康で輝き続ける。高齢者の皆さん、きょうも元気に『ゆんたくサロン』へ参りましょう」と訴え、聴衆から盛大な拍手を受けた。
最優秀賞に東宇里さんは「これからの高齢者は一つの目標意識を持って健康第一に仲間に入り、頑張っていくことが大事だと思う。予想もしない大きな賞に感激している」と受賞を喜んだ。
松島弘明審査委員長は「各地区代表とあって素晴らしく内容のある発表だった。難点をいうと原稿を覚えていなくて抑揚がなく、せっかくの内容が伝えられていないのもあった」と講評した。