1975(昭和50)年10月、八重山毎日新聞社創刊25周年を記念して創設された「八重山古典民謡コンクール」は昨年で記念すべき40回を迎えた。
世界に類がないとされる美しい旋律と格調高い八重山民謡を正しく保存し、後世へ継承することを目的に毎年行われている。
過去40年間に及ぶコンクールには計5486人が挑戦し、2707人が合格。そのうち難関の最優秀賞部門では202人が晴れの栄冠に輝き、優れた唄者を輩出。近年は県内はもとより北海道、東京、名古屋、大阪などから八重山古典民謡を愛好する人々が参加するようになっている。
2月15日には、40回を記念した「八重山古典民謡コンクール東京公演〜ばがー島八重山うた〜」を「北とぴあさくらホール」で開催する運びとなった。
出演者は歌・三線が八重山古典民謡コンクールの最優秀賞受賞者と八重山古典民謡保存会の師範・教師で構成。踊りは秀風会本盛秀八重山民俗舞踊研究所、光扇会宇根由基子八重山民俗舞踊研究所、紀翔の会、勤精舞の会。箏は八重山古典民謡箏曲澄韻会、黒島スマ子箏曲研究所、當山規子箏曲研究所、太鼓は森田佐知夫太鼓道場が担当。総勢150人が出演する。
演目は「鷲ぬ鳥節」「鶴亀節」「目出度節」で幕開けし、八重山の島々に伝わる民謡38演目を二部構成で、県外在住の八重山出身者や首都圏の人々に披露する。
午後3時開演。入場料は前売2000円、当日2500円。問い合わせは本社(82−2121)か東京八重山古典民謡保存会の東玉盛靖修会長(090−3141−7125)。