美崎町内の金城金物店跡地に、物販と飲食をメーンとした新たな複合商業施設の建設が予定されていることが、7日までに分かった。施設は3階建てで、郷土料理に加え、本格的なイタリアンやフレンチ、中華が味わえる料理店、地元アクセサリーショップやリラクセーションサービス店など、最大21店舗の入居を計画。2月に着工し、8月のオープンを予定している。完成すれば、美崎町で最大級の複合商業施設が誕生する。新たな活性化の起爆剤となるか注目されそうだ。
施設は、市内でスポーツイベントの企画運営と飲食店事業を手がける㈱海南ファミリー&パートナーズ(尹泳斗=ユン・ヨンドゥ=CEO、字石垣)が市有地約397平方㍍を借地し、鉄筋コンクリート造3階建て(延べ床面積約595平方㍍)を建設するもの。管理運営は、島内外の複数の企業で設立した一般社団法人Mプロジェクトが行う。
同施設の建設予定地は、美崎町再開発基本構想で商業ゾーン内にあり、市役所や石垣港離島ターミナルを結ぶ「交流の軸」として位置づけられている。
同社では、石垣港離島ターミナルの近接地という利点を生かして回遊性を高め、昼夜問わずに美崎町に観光客を呼びこみたい考え。雇用の創出にもつながるとしている。
美崎町自治公民館の武内憲治副館長(66)は「複合商業施設建設は美崎町の活性化につながるので歓迎」と話し、石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長は「新規施設で観光客の集客効果に期待したい」と語った。
尹CEOは「美崎町の新たな島の顔としてにぎわえる場所にし、昼でも美崎町で消費できる環境をつくりたい。多くの外国人観光客が来島している今、島の食文化などを通して石垣島を世界各国の人々に発信できる場所としてアピールしたい」と話している。