竹富公民館の大山榮一館長ら役員13人が7日午前、竹富町役場で川満栄長町長に会い、竹富島コンドイリゾートホテル(仮称)建設計画への反対を要請した。同ホテルを計画するアールジェイエステート㈱(泉博代表)=那覇市=は「法令に抵触するものではなく、粛々と進めたい」としている。
川満町長は「会社側には地元の理解を得ることが重要だと説明してきた。皆さんの意向を受け止めてこの問題には対処したい。絶対に強行はさせない」と公民館側の意向を尊重する考えを示した。
同計画は竹富島のコンドイ浜とカイジ浜を結ぶ道路沿いで同社が所有する約2万1100平方㍍の敷地に、赤がわら平屋建てを基本としたコテージ型のリゾート施設を整備するもの。同社は昨年5月と9月に島内で説明会を開催。11月に県庁記者クラブで同計画を発表した。
島内では昨年、3集落がそれぞれ住民に同計画へ賛否を諮り、いずれも反対を決議。竹富島民宿組合も公民館に反対を要請。これを受け、同公民館は昨年12月25日の公民館議会で同計画に反対することを決めた。
川満町長への要請で大山館長は「会社側は歴史的背景や精神性に理解を示すことなく、島民の合意を得ぬまま独自に計画を進めようとしている」としている。
これについて同社の担当者は「(同計画は)法令を順守しており、抵触するものではない。粛々と進めていきたい。町役場と協議しながら手続きを進めていく」としている。